北川湿原 Photo Gallery
オオフサモ(特定外来植物)



 オオフサモは、シロアリ、アメリカザリガニ、セイタカアワダチソウ、ホテイアオイなどとともに、生態系や人間活動へ影響を及ぼす「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されています。
 原産地はアマゾン川。温暖な気候を好む淡水性の水草で、湖沼・ため池・河川・水路などに生育します。現在は、ほぼ全世界に分布。日本には1920年頃に持ち込まれ、アクアリウムの観賞用に利用されたり、河川復元事業やビオトープなどで植栽されていたものが、意図せず各地に広がり、場所によっては水面全体を覆い尽くすほど大繁茂するところが現れ、侵略的外来種となりました。
 やっかいな理由は、@花が結実せずに生長、切れ藻から再生、無性的に繁殖。A枯れずに越冬、繁殖スピードが尋常ではない。B撥水性の高い表面に覆われ、除草剤の効き目がほとんどない・・・などが挙げられます。アメリカでは、有害雑草として販売を全面的に禁止している州もあるほど。日本では外来生物法によって「特定外来植物」に指定され、栽培や移動が一切禁止されています。
 北川湿原では、不幸にも家田川に繁茂。放置しておくと希少植物の生育に大きな影響があるので、「家田の自然を守る会」の方々が、毎年、地道な駆除作業を行っています。切断したり掘り起こしたりすると断片が周辺に残り、かえってオオフサモの分布を拡大させることになるので、最新の注意を払いながら作業をしています。
 研究者の方に話を伺うと、根絶するためには、辛抱強く駆除作業を続けるしか今のところ方法がないそうです。