「イヌ」を冠している植物は、たくさんあります。イヌホウズキ、イヌサンショウ、イヌヨモギ、イヌセンブリ、イヌハギなど、挙げればきりがありません。北川湿原には、イヌゴマという希少植物もあります。
　実は、野草の世界では、イヌが付けられると、利用価値が無いとか役に立たないという意味を持ちます。その植物にとっては迷惑な話で、また、動物の犬も可哀想です。
　写真の「イヌタデ」は、役に立たないタデというところからこの名前になっています。しかし、決してそんなことはありません。イヌタデは、子どもがママゴトで赤飯に見立てて遊ぶことから「アカノマンマ」という別名があります。それだけでも利用価値はあると思いますし、紅紫色の花は存在感があり、秋の北川湿原に彩りを添えてくれています。がんばれイヌタデ！